1992 CAPELLI

滞店時間の長い美容室においての空間構成は、時間の経過を感じさせないゆったりとしたくつろぎ感が必要不可欠になってくる。今回の設計もシンプルナチュラ ルというテーマ設定で空間創りに着手した。「美容室=セット面」のデザインになりがちであるが、あえて今回、セット面うんぬんの形ではなく、以前から私の 構想の中にあった一つを具現化してみた。それは四角い空間のなかにパネルを重ねることにより、見隠れする妙と奥行きを表現するということである。大小の円 形は、円形の形を使ったのではなく、空間に対するポッカリ開いた『穴』なのである。さいわいミラーが主役となるこの空間においては、写り込み重なり合う虚 像がより効果を助長している。加えて、カラーリングは白と木目のベースの中にゴールド色と鮮やかなブルーを対比的に組み合わせて、独自の色彩コントラストを表現してみた。

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Beauty Salon